2018-06-26

コーティングが撥水しない場合の対処方法

撥水性コーティング剤を施工したが撥水しない。
施工方法に問題があるのか?

このような場合の対処方法を考えてみましょう。
ポイントは、以下の2点です。
  1. 撥水性コーティング剤に問題はないか。
  2. 施工前の表面(施工部位)の状態を確認する。


●撥水性コーティング自体の撥水性を確認する。

撥水が弱い部分以外に撥水性コーティング剤を塗布してみて、撥水性を観察してみましょう。

例えば、塗装された家具の天板や、水がしみこまない材質の台所や洗面台の天板などです(コーティング剤の説明書や注意事項に記載しているような、使用できない部位には使用しないでください)。

撥水性コーティング剤を塗布しみて、このような部位でも撥水しないようでしたら、そのコーティング剤自体に問題があるのかもしれません。

●施工部位の状態を確認する。

上記の方法で撥水が確認できるようでしたら、コーティング剤には問題がないと考えられます。

コーティング剤に問題がない場合は、撥水が弱い施工部位の状態について、以下のような確認をします。

1.施工部位は平滑面か。

施工部位の塗装表面の状態は、平滑な状態でしょうか。

理想的には、新車塗装面のようにツルツルピカピカでつやがあり、触ってみたときに滑らかな感触があるかについて、確認をします。

このような滑らかな表面に施工しても撥水が弱い場合は、施工前洗車の際に使用した、シャンプーやクリーナーが残存していないか確認します。

シャンプーなどの洗剤等には、撥水を弱める成分が含まれており、使用後は、流水で十分に洗い流す必要があります。

2.施工部位が劣化していないか。

塗装が劣化していると、洗車後もザラザラし、つやがなく白ボケします。

この場合は、塗装の寿命ですので、コーティング剤だけでは、艶出しや撥水効果は得られません。

このような劣化した塗装の改善は、板金塗装店や自動車販売店、車体磨き専門店に相談する必要があると考えます。

市販の研磨剤(コンパウンド)や、有機溶剤入りコーティング剤を使用しますと、一見すると塗装面が復活したように見える場合があります。

しかし、このようなものを使用すると、塗装の劣化を促進し、少し時間が経つと、さらに悪い状態になることがありますのでご注意ください。


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2018-06-24

シリコーンレジンコーティングなど水性コーティングの保管期限について

シリコーンレジンコーティングなど水性コーティングの保管期限について、冷暗所であれば長期間の保管が可能ですか?とのお問い合わせをいただきました。

(以下回答です)
キラサク GPコーティング・EXコーティング・EVOコーティングは水性コーティング剤です。

コーティング剤としての主原料(溶質)であるシリコーンレジンと、溶剤(溶媒)である「水」との親和性を持たせるため、乳化(emulsion)プロセスを経て製造しております。

乳化状態は、時間経過とともに徐々に変化しますので、できれば未開封・開封後を問わず、一年を目安に使い切ることが理想的です。

長い期間保管されますと、(乳化状態が崩れて)若干の分離などが見られますが、使用前によく振ってからご使用くだされば問題ありません。

品質(乳化)のバランスを保つうえで、周囲温度が0℃~40℃内になるようにしてください。低温では凍結し、高温では乳化の分離が促進されます。

溶剤が水ですので、長期間保管しますと水が腐り、臭い・澱(オリ)・変色が発生する可能性が考えられます。

この場合は使用せずに、ぼろ布や古新聞などに吸い込ませて可燃ごみとして捨てるか、数倍程度の水と混ぜて、下水に流してください。


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2018-06-01

マット塗装(艶消し塗装)へのコーティング

このブログの中でもマット:matte / mat 塗装(艶消し塗装)へのコーティングについて、折に触れて記事にしておりますが、断片的な内容となっております。

今回はまとめの意味で、記事にしたいと思います。

ご存知のように、マット(艶消し)塗装は、艶消しに見えるようにするため、表面が微細な凹凸になるようにして、光を乱反射させております。

お気づきのとおり、光の乱反射が少ないほど、艶のある高光沢な=グロス: Gloss な表面となります。

このため、マット塗装に何らかのコーティング(被膜形成・表面処理)をおこないますと、100%(必ずという意味の100%です)光沢感や風合いに変化が生じます

マット塗装の風合いに影響を与えないとすれば、それはすなわち「被膜が何も付与されていない=何もしていない」ことになります。

一般的なグロス(艶出し)塗装の場合も、コーティングをおこなうことで、光の反射が変化(乱反射が減少する)し「艶がよくなった」「濡れたような」「光沢が出た」などの感覚を覚えることがあります。

グロス(艶出し)塗装では、このような変化が起きても、違和感や不快感を覚える方は非常にまれであり、むしろ、殆どの方々は好感をもたれることと思います。

コーティングをする・しないにかかわらず、マット塗装の表面を触ることによって、凹凸の摩滅などの変化が生じ、光沢感や風合いに影響を与えます。

私は、マット塗装の風合いを保つには、とにかく触らない、洗車はできるだけ控えて、できれば何もしないものだと考えております。

言い換えれば、マット塗装にコーティングをおこなう場合は、事前に(目立たない部位などで)確かめてから、実施の判断が必要だと考えます。

当方が申し上げるまでもありませんが、マット塗装メンテナンスは、お買い上げの自動車販売店、板金塗装店、コーティング専門店などへのご相談をお勧めいたします。

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