2019-02-27

GPコーティングの感触はツルツルにならないの?

GPコーティングをご利用いただいているお客さまより、以下のようなご質問をいただきました。

ご質問:
GPコーティングの撥水の状態や持続性には満足しているが、施工時拭き上げの際にもっと滑るようなツルツルの感触にならないか。

回答:
簡単に申し上げますと、GPコーティングの独特の拭き上げ感触は、高撥水や持続性と直接関係する「固体と液体の両方の性質によるもの」となっております。

くわしくは、以下のように補足いたします。


  • GPコーティングの主たる原材料は、シリコーンレジンです。
  • GPコーティングは、弊社シリーズ中でシリコーンレジンの濃度と純度が最も高いものとなっております。


シリコーンレジンは、固体的性質と液体的性質を併せ持っております。


  • シリコーンレジンは、ガラス無機物構造を中心に塗装への密着性を高めたり、撥水性や防汚性を持たせたりするために、一分子内で無機骨格に有機物を結合させた、無機‐有機ハイブリット構造の化合物です(ご存知のように、ケイ素(Si)と酸素(O)を基本構造とした化合物が「ガラス」です)。
  • ガラスは、非晶質(結晶ではない)であるため、透明なのですが、Si-Oの結合の仕方(密度の変化)によって、コップのような固体状から、ゴム状(半固体)、オイル状(液体)へと変化します(非晶質ガラスが、固体なのか、液体なのかは、古来から現在まで科学者の中でも議論が続いています)。
  • Si-O結合が強い(固体的である)ほど、紫外線、熱、水、酸素などによる分解がされにくくなります。ただし、Si-O密度を高めた無機ガラスは、硬さゆえにもろくなり、塗装に密着しませんし、無機汚れ(ウォータースポット、イオンデポジット、水シミ)が固着しやすくなります。
  • Si-Oの結合密度が高い場合は、コップや窓ガラスのように固体状となります。
  • 窓ガラスやコップの汚れや洗剤を除去し乾燥させたのち、乾燥したきれいなマイクロファイバークロスを当てますと、非常に滑りにくくなります。


このように、緻密で平滑な固体の表面は、滑りにくいという特徴を持ちます。


  • 例えとして「氷」も同様です。
  • 氷の表面が滑りやすいと感じているのは、表面に「溶けた水の膜」が発生し滑りやすくなるためです。
  • しかし、マイナス30℃以下が持続するような、極寒のシベリアやアラスカでの凍結した道路が意外に滑りにくいのは、寒すぎて水の膜が発生しにくいためです。


このように緻密で平滑な固体が滑る場合は、水や油といった液体が表面に付着していることによります。


  • 一般的なコーティングやワックスを施工した場合に感じる「滑り」とは、液体的な性質の強い「油=オイル」分によるものです。
  • オイルは紫外線や熱による分解、水や酸素による分解の影響を受けやすいため、「撥水や保護が持続しない」「酸化劣化し汚れやすい」といった、負の特質を持つことによるものです。
  • 一方、弊社のシリコーンレジンコーティングは、液体の施工のしやすさと同時に、固体の強さを持たせるために、滑りの良いコーティング剤と比較して、Si-O密度を高めることで、やや固体的な性質を持たせております。


「滑りをよくすること」をまとめますと、下記のようになります。

コーティングの滑りをよくする:

  • オイル状の液体的性質を強めることが必要です。
  • オイル状の液体的性質を強めことで、持続性や耐久性が低くなり、酸化劣化が早まることになります。



液体的な弱い性質:粘性(滑る)と、固体的な強い性質:弾性(滑りにくい)のバランスによって、コーティング剤の特質が決まります。


(もっと詳しい参考記事)
・シリコーンレジンコーティングの粘弾性と滑り止め
https://coating.th-angel.com/2014/02/blog-post_23.html



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