低分子タイプとしている理由は、有機溶剤を使用しない無溶剤ガラスコーティング※1として製品化できるためです。
※1.弊社の無溶剤ガラスコーティング剤は、有機溶剤のみならず、無機溶剤は含みません
いきなりですが、今お使いのガラスコーティング剤※2が、無溶剤なのかどうかを確かめる方法と、無溶剤であっても、低分子タイプなのか、それとも高分子タイプなのかを見分ける方法についてご紹介します。
※2.ここでのガラスコーティング剤とは、固まる(硬化する)タイプのコーティング剤を指します。
Step1.最初に、無溶剤ガラスコーティングを確かめます。
コーティング剤の成分をネット検索で調べてみてみましょう。
溶剤が含まれているかどうかの調べ方をご紹介します。
Step2.次に、低分子タイプと高分子タイプを見分けます。
溶剤を含まないコーティング剤とわかりましたら、十分に低分子化されているかどうかを確かめてみましょう。
なんと、塗り込みや拭き取りの感触という、アナログな方法で見分けできます。その方法をご紹介します。
それではくわしくご説明します。
ガラスコーティング剤の成分を確かめる。
1. 容器ラベルや説明書に書いてある成分を調べてみましょう。
容器ラベルや取扱説明書に書いてある成分を、GoogleやYahooなどのネット検索を使って調べてみてください。
もしも、成分名が一般的な名称ではないため、ネット検索ができない場合は、液剤の購入先に「安全データシート(略称:SDS)」または、「化学物質等安全データシート(略称:MSDS)」を要求※してください。
※.上記のSDSやMSDSを要求された販売者は、該当する書類を提示する義務があります。くわしくは下記のURLを参照してください。
(引用元:経済産業省ウェブサイト)化管法に基づくSDS制度(SDSの提供義務及びラベルによる表示の努力義務)の対象事業者について
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/qa/3.html#q1
2.液剤に溶剤が含まれていないか確認してください。
コーティング剤の成分の中に、有機溶剤が含まれていないか確認してください。
上記の容器ラベルや説明書、またはMSDSに記載されている成分に、有機溶剤が含まれていないか調べてみましょう。
調べ方は、言うまでもありませんが、ネットの検索を使って、成分名をネット検索すれば、おおよそのことがわかると思います。
ネット検索をしてもヒットしない場合は、成分の名称が一般的ではないためしょう。この場合は、コーティング剤の購入元に問い合わせてみるしかありません。
低分子タイプと高分子タイプを見分ける
無溶剤ガラスコーティングとして大別しますと、「低分子タイプ」と「高分子タイプ」に分けられます。
なお、成分名をみても低分子か高分子なのかはわからないことがあります。その理由は、次回記事の中で化粧水などに使われる「ヒアルロン酸」を例にしてご説明します。
見分け方は簡単です。
高分子タイプは、拭きムラが起きやすいものです。
塗り込みしてから、硬化時間が短いにも関わらず拭き取りをした場合も拭きムラが発生しやすいのです。
十分に低分子化したものは、規定時間内であれば、拭き取りが非常にスムーズです。
正しい作業をおこなえば、拭きムラが発生することはまずありません。
低分子タイプの無溶剤ガラスコーティング剤は、液体の粘度が低いために拭きムラが発生しないのですが、次回の記事では、分子量と粘度の関係を中心にくわしくご説明します。
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