1000℃に耐えるとは、どのようなことですか?と、逆質問をしてみました。
くわしく聞いてみますと、コーティングした表面に燃料をかけて燃焼させても、コーティングとその下の塗装には影響なく、燃焼時に付着した煤(すす)が簡単に取り除けるということのようです。
みなさまお気づき通り、わずか数ミクロン程度のコーティングの耐熱性が高くても、断熱性はほぼゼロですからから、仮にコーティングが耐えたとしても、その下の塗装は1000℃には耐えられずに真っ黒の炭になりますよね。
それでは、なぜそのようなことが言えるのでしょうか。
これは、大道芸人さんが使う技のひとつです(笑)。
芸人さんが、体を燃やした(ように見せ)たり、口から火を噴くアレです。
そのカラクリ(理由)を説明した、子供向けの科学実験をYouTubeでどうぞ!
このYouTubeでは、比熱の大きな水で指先をコーティングしているので、高温が伝わりにくいと言っていますが、熱くない理由はもうひとつあります。
それは、燃焼物が気化しながら燃えるからです。
気化熱(蒸発熱)の作用により、周囲の熱をうばいとるため、温度が下がるわけです。
指先や人肌の場合は、火傷を避けるため水が必要ですが、塗装表面の場合は、水で濡らさなくても可能です。
濡れた体に扇風機の風を当てると、かなり涼しくなりますね。
コーティングをしていると、ちょっとした煤(スス)ぐらいでしたら、拭き取れば簡単にキレイになります。
正しい耐熱試験の方法
正しい耐熱試験の方法は、コーティングを含めた塗装表面温度が1000℃になるように熱する必要があります。
ガスバーナーで、コーティングした塗装表面を焼いてみてください。1000℃ですと鉄板が真っ赤~黄色になり、塗装自体が真っ黒焦げに炭化しますので、実験は成立しません。
加熱した鉄の温度と色について、参考となるウェブサイトをご紹介いたします(第一鋼業株式会社さまウェブサイト)。
http://www.daiichis.com/heattreatment/11_feeling.html#11-2
このURLでは、日立金属工具鋼株式会社さまのSLD(工具鋼)の一種に関連して、色見本が掲載されています。
以下のYouTubeは、外国語で会話していますが、映像としてとてもわかりやすいので、引用させていただきます。
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