2015-07-19

ガラス系コーティングと部分合成油 (その4)

前回記事に続いて、自動車レシプロエンジンの潤滑油(エンジンオイル)と、車ボディコーティングの役割と特質を対比してみたいと思います。

なぜエンジンの潤滑油とワックスを含むコーティングを対比させるのか?

エンジンの高性能化や高効率化にともなって、エンジンオイルも進化しており、オイルの技術的な変化の様子と、ボディコーティングの技術的な変化が似ていると感じたからです。

 

部分合成油エンジンオイルとガラス系コーティング


車用のエンジンオイルとコーティング剤として最も一般的なタイプであり、一言で表しますと、コストとパフォーマンスのバランスをとることを目的として商品化されたタイプです。



 

部分合成油エンジンオイル

部分合成油とは、鉱物油をベースにして化学合成油を添加することで、鉱物油と化学合成油の欠点を補い合うことを目的しています。
  • 鉱物油の欠点は、高温時や低温時の流動性が不安定であり、酸化劣化しやすいことです。このため、高出力高性能エンジンには不向きとされており、こまめなオイル交換が必要です。
  • 鉱物油の利点は、製造しやすいので価格が安いことです。
  • 化学合成油の欠点は、製造工程が複雑で高度な生産技術や設備が要求されるため、価格が高いことです。
  • 化学合成油の利点は、低温から高温までの広い温度範囲において流動性が損なわれることなく、酸化劣化しにくく安定した品質が長期間維持できることです。


部分合成油は、鉱物油をベースとして価格が高くなることを抑え、添加した化学合成油が低温時の始動性を向上し、高温になっても油膜切れを防ぐことで、エンジン保護性能を維持します。


 

ガラス系コーティングまたは、ガラス繊維系コーティング

鉱物油オイル的位置づけのワックスと、100%化学合成油的位置づけのシリコーンレジンの中間的なコーティング剤は、シリコーンオイルを原料としたものがあり、ガラス系コーティングやガラス繊維系コーティングと呼ばれています。

ガラス系コーティングやガラス繊維系コーティングは、部分合成油オイルのような位置づけとなるように思います。


シリコーンは基本分子骨格がケイ素(Si)と酸素(O)結合となっており、シリコーンレジンが三次元的構造に対して、シリコーンオイルは二次元的構造となっています。

ケイ素と酸素の結合密度の違いにより、オイル→ゴム→レジン→ガラスといった状態になります。

ワックスのカルナバ原料は、精製しやすく安価ですが、酸化劣化しやすいのでワックス自身が汚れの原因となりやすく、耐久性や防汚性はあまり期待できません。

カルナバワックスよりも、汚れにくく酸化劣化しにくいもので比較的安価な原料、それがシリコーンオイルです。


シリコーンオイルはシリコーンレジンと比較して、製造が容易であり無機骨格を有するケイ素化合物であるため、リーズナブルな価格で酸化劣化しにくいという特徴を持っているわけです。





ガラス系コーティングやガラス繊維系コーティングとは、ガラスに似たケイ素と酸素による分子骨格をもつシリコーンオイルを使用していることから、ガラス系といった名称となっているのではないでしょうか?ガラス系コーティングやガラス繊維系コーティングは、シリコーンオイルを主体として、シリコーンレジンを少量添加しているものもあるようです。


シリコーンオイルといってもベタベタしたものではなく、サラサラのタイプがあり、ガラス系やガラス繊維系コーティングにはサラサラのタイプが使用されれるので、いわゆる「オイル」といった感触ではありません。

 

弊社シリコーンレジンコーティングがリーズナブルな理由

キラサク GPコーティングは、シリコーンレジンのみです。シリコーンオイルを一切含みません。なのにシリコーンオイル原料の他社ガラス系コーティング剤・ガラス繊維系コーティング剤の価格と同等か、それよりも安いのはナゼでしょうか?

答えは、シリコーンレジン原料調達方法と加工方法に弊社独自の特徴があるからです。

くわしいことは、ここで言いたくて仕方がないのですが、遊びではないビジネスですからこれ以上は言えません。(^_-)-☆

もうひとつの答えはキラサク GPコーティングの中にあります。
よろしければ、一度手に取ってお確かめください。




(参考)


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