ひとつめの道は、半導体や太陽電池の原料として、シリコンの純度を高めた結晶シリコンやアモルファスシリコンになるもの。
二つ目の道は、シリコンを含む有機化合物の合成によって得られるもの、すなわちシリコーンになるものです。
シリコーンの複雑な製造プロセスを簡潔に表しますと下記のようになります。
「金属ケイ素と有機ハロゲン化合物から有機シランを合成し、この有機シランを加水分解することでシラノール(ケイ素アルコール:Si-OH)が生成され、シラノールが縮合することで、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合を有するシリコーン重合体が得られる」
なんだか小難しい化学品生成の説明なのですが、これを読んでいてアレ!って思われたのではないでしょうか?「ケイ素と酸素からなる」ってところです。ケイ素と酸素の化合物であるということは、なんとあのシリコン原料の「石ころ:珪石」と同じじゃないの?
ところがどっこい、シリコーンが天然の石ころと違うのが「シロキサン結合を有する重合体が得られる」ってところに秘密が隠されています。
シロキサン結合する際に、どのような重合体にしたいのかを想定して、配合する原料や製造プロセスを組むことで、さまざまな特性を持ったシリコーンをつくることができるのです。
シリコーンレジンコーティングについて(参考)ガラスコーティングを補うコーティング剤 ~メンテナンス剤として~
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2.シリコーン?シリコンではないの
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5.シリコーンっていったい何
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